五十肩の原因と治るまでの3工程

みなさんこんにちは!
大田区にある五十肩治療専門の大岡山院です。
春先は、昔から三寒四温と呼ばれ、段々と暖かくなる時期です。
3月20日の春分の日は、お彼岸と呼ばれ、「アツ様むさも彼岸まで」と呼ばれていたほど、ちょうど季節の変わり目になります。
しかし、こんな時期だからこそ、春のあたたかさに体がついていかず、ぎっくり腰を起こす時期でもあります。同様に、五十肩のような関節や筋肉の病気になりやすい時期なので注意が必要です。
このブログを偶然見つけ、読んでいただいている方は、すでに五十肩に悩まされている方もいるのではないでしょうか?
ということで、今回は五十肩の原因と治るまでの3つの段階をご紹介します。
五十肩の原因
皆さんは、五十肩の原因をご存知でしょうか?
五十肩と呼ばれるくらいだから年のせい?と思われるかもしれませんが、それも一部あります。しかし、厳密に五十肩を体の組織の病気として考えた場合、もっと複雑かもしれませんよ。
五十肩の病気があらわれる「肩関節」ですが、構成される骨としては、
- 肩甲骨
- 上腕骨
- 鎖骨
の3つの骨です。そして、肩関節を動かしたり五十肩を引き起こす要素になる筋肉として
- 腱板
棘上筋
棘下筋
小円筋
肩甲下筋 - 上腕二頭筋
があげられます。ここに関節を包んでいる
- 肩峰下滑液包
- 関節包
が五十肩に影響してきます。簡単にまとめると、五十肩の原因は
- 腱板・肩峰下滑液包
- 上腕二頭筋腱
- 関節包
上記のうち、どれか、もしくは全部の組織が影響してきます。
では、どのように影響するのかというと、
- 肩峰下滑液包の癒着
- 上腕二頭筋長頭腱の結節間溝への癒着
- 腱板の壊死性変化と炎症性硬化
- 関節内滑膜の慢性炎症
- 関節滑膜膨隆部の癒着
という病変が引き起こされることで、手が挙がらなくなったり、夜中になると肩の痛みが強くなるといった五十肩の症状へとつながっていきます。
五十肩が治るまでの3段階の変化
では、五十肩がなかなか治らないとお悩みの方が大半を締めますが、それは、次の3段階の変化を時間をかけてしまうからです。一応、人間の体には、自然治癒力というものがあるのですが、五十肩のような慢性的な病気には、この自然治癒力がうまく働かなくなってしまうから治りが悪いという現象を引き起こしてしまいます。
- 急性期
- 拘縮期
- 回復期
急性期
症状の発現から増悪する時期で、疼痛性痙縮期とも呼ばれています。
症状は、明らかな原因がなく、段々と漠然とした痛みからはじまります。時にこの痛みは肩の付け根である三角筋と呼ばれる筋肉の付着部に限局することがあります。
痛みは一度あらわれると急激に強くなることが多く、典型的な例では、手を動かしたときの痛みはいうまでもなく、何もしていなくても痛みがあり、C5、C6頚神経支配領域(肘の外側から腕の親指側)にまで痛みが拡がることもあります。
拘縮期
五十肩の症状、第2段階の拘縮期では、肩を動かしたときの激痛や、何もしていなくても痛むといった症状が和らぎ、同時に、今度は肩の関節が固まって動かなくなる時期となります。今までのような激痛で動かせない時と違い、痛みはなくてもとにかく固まってしまい、動かない状態がだんだんと進行していきます。
この時期の患者さんの訴えは、大部分が動かないという運動制限ですが、時に患者さん自身が運動制限を自覚しておらず、運動時痛としてのみ訴えられることもあります。この時期は通常4~12ヶ月続きます。
回復期
第3段階となる五十肩の回復期では、関節の拘縮が徐々に改善し、これに伴い痛みや不快感が薄らいでいく時期となります。完全に症状が消えるまでは6~9ヶ月かかることもあれば前後することもあります。特に、運動不足の方、糖尿病など血液循環の悪い状態にある患者さんは比較的治りが悪い傾向にあります。五十肩の治療では、患者さんの状態、生活環境や性格などを考慮して個々に適した治療方針を考えていきます。
五十肩を早く治す方法
ご紹介した五十肩の3つの時期は、何もしないとかなり時間がかかります。かといって整形外科でもなかなか治らない。症状がひどい患者さんでは、「手術しましょう」と提案され死後祖にも支障が出てしまう。
このような状況の時になんとかしたいと思う人は多いのではないでしょうか。実は、五十肩の治療にはコツがあります。

本当になんとかしたい、五十肩の痛みだけでも取ってほしい、そんな時に役立つ治療の一つがショックウェーブです。
ショックウェーブは、もともと腎結石の治療として、石を砕く治療に利用していましたが、五十肩のような拘縮期でご紹介したような硬くなった組織に対して有効な治療法です。

ショックウェーブで病気の原因となっている組織を柔らかくすることで、痛みが軽減し、ここからはじめてリハビリという関節を動かす治療をおこなうことができます。
五十肩でお悩みの方、発症から1ヶ月でも半年経過していても構いません。お気軽にご相談ください。