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交通事故のむちうちが後遺症認定を受ける条件

ookayamaokura
むち打ちの後遺症認定

交通事故のケガの治療の現状

大田区、五十肩専門の大岡山院です。

今回は、意外とご相談が多い交通事故のケガでの後遺症についてです。

交通事故のケガは、簡単な事故でも想像以上に深刻で、整形外科での電気治療などだけでは毎日通ってもなかなか治るものではありません。

問題の一つに、治療内容を指示する医師と、実際に治療する理学療法士、マッサージ師等では解釈が違うからです。

医師は、患者さんの訴えに対して、少し漠然とここの部位に低周波等の指示をしますが、指示された施術者は、あまり考えて施術することに制限があるため、指示通りに漠然と施術することが大半です。

患者さんの状態は日々変化し、同じ首の痛みでも患者さんによっても異なります。例えば首が痛いといっても、後ろが痛いのか、横が痛いのか、後ろであっても上の方が痛いのか全体が痛いのか細かな受傷部位が異なり、痛みの感じ方も異なってきます。

こんな調子で、ただ淡々と通院し治療していても症状の変化はあまりよろしくありません。そのため、数ヶ月しても完治するわけではなく、ただ治療終了と医師または保険会社に一方的に宣告されてしまいます。

むちうち治療の問題点と注意点

交通事故のケガで一番多いのは「むちうち」いわゆる頸椎捻挫(首のねんざ)です。

むちうちは、ほとんどの場合、レントゲンやMRI検査でも所見が見られず、医師の処置も限られてくるため軽視されやすいです。どんなに患者さんが症状を訴えても飲み薬や貼り薬、注射が増えるだけで様子見になってしまいます。そのため、他人からは確認されにくい重症のむちうちが多く存在します。

むちうちの発症機序

大田区のむちうち専門治療
大田区のむちうち専門治療

衝突時の衝撃は、物理的に見ると、衝撃の大きさは『重量×速度の2乗』といわれています。これは、横から、どちらも動いているのか、停車時の衝突なのかでも異なりますが、むちうちの発症機序である衝突後の「振り返しによる過屈曲」は、速度が低くても首に大きな負担が掛かります。

むちうちの5種類の分類

交通事故のむちうち分類
頸椎捻挫型簡単にいうと首の捻挫なので、首・肩・背中の凝りや痛みを感じます。
バレー・ルー症候群交通事故の衝撃が首の骨を通り越して自律神経を傷めると、めまいや耳鳴り、息苦しさを感じます。
神経根症型神経そのものを支える根本が圧縮されたり、伸ばされたりして負荷を受けることにより、身体の色々な箇所にしびれを感じます。
脊髄症状型直接脊髄まで損傷すると、身体に麻痺が残ったり、場合によっては知覚障害や歩行障害になります。
脳髄液減少型脳脊髄液が減少して、頭痛のほかにも様々な症状が現れ、下半身麻痺になることもあります。

上記の分類のうち、ほとんどもむちうち症は頸椎捻挫型です。そのため、自覚症状が強くあらわれていても、医師にはレントゲンなどの検査所見が認められないため軽視されやすく、症状の強さを証明、診断できません。もちろん、他人からも首の痛みを理解してもらえることはありません。

交通事故のケガは、良くも悪くも担当者次第です。患者さんが被害者であった場合、相手の保険会社の担当者は、検査所見が認められないため、上司にも自賠責にも症状がひどいという情報をあげることができません。そのため、症状が強く残っていても、治療から3ヶ月程度で治療自体を打ち切られ勝手に治癒扱いされてしまうケースが少なくありません。

後遺障害が認められる目安

むちうちの後遺症が後遺障害に該当するかどうかを判断するには、客観的な指標が必要です。自賠責保険が後遺障害認定を出すために必須と考える指標は、以下の3つが考えられます。

  1. 事故の規模 軽微な事故より大規模な事故の方が後遺症を残しやすいことは、誰でも直感的に分かります。
  2. 通院頻度 患者さんが症状でどれだけ困っているかを示す基準です。高頻度に通院する患者さんほど、症状が重いと考えられます。
  3. 通院期間 多くのむちうちは受傷後3カ月程度で軽快します。6カ月を超えても治らない症状は、後遺症として残る可能性が高いです。

後遺障害認定が出た場合、後遺障害があるということを踏まえての慰謝料が支払われますので、一般的に考える治療は終了となります(後遺症の治療が含まれる慰謝料)。

むちうちで後遺症がある場合では、

  • 後遺障害等級14級9号(局部に神経症状を残すもの)
  • 12級13号(局部に頑固な神経症状を残すもの)

が認定されやすいです。ただし、相手の担当者、弁護士等によって異なります。

ここで、一度忘れてはならないのは、患者さん自身は、被った被害である症状を治すこと、今は完治ではなくても、仕事に、生活に支障が出ないように少しでも楽にすることです。

交通事故の面倒なところは、示談にサインしてしまってはすべて終了になってしまいます。納得できるまで続けるのか、相手の担当者の対応が悪く続けたくないのか、など患者さん次第です。まずは、治療に専念できる環境を整えることが先決で、どんな治療が良いのか選択肢を挙げなければなりません。治療の選択肢としては、整形外科なのか、脳神経外科なのか、整骨院なのか施設によっても異なりますし、治療内容にも幅があります。

交通事故でむちうちに悩まされた場合、選択肢として覚えておいてほしいのは、交通事故専門の治療があるということです。

事故直後でも後遺症でも対応できるむちうち治療

むちうち専門治療

それでは、交通事故専門の治療とはどのようなものでしょう。世間には、交通事故対応という整形外科や整骨院はたくさんあります。ただ、それは交通事故の保険を使って治療できるというだけで、交通事故のケガを改善する専門の治療をおこなえるわけではありません。最近では、書類作成や保険会社との対応のわずらわしさから交通事故のケガを取り扱わなくなった整形外科、整骨院も増えてきたくらいです。

交通事故の被害に遭われた時、医療機関にかかり、レントゲン検査で異常がなかった場合で

  • 痛みが取れない
  • 手足の痺れがなかなか改善しない
  •  頭痛・めまい・睡眠障害・集中力低下
  •  事故直後は痛くなかったが後から辛くなってきた

などの症状をお持ちの場合、一般的には、痛み止めの処方や、処置があり、理学療法をおこないますが、それだけでは詳細な痛みの場所を特定せず治療の効果が薄れてしまい、いつまで経っても改善しません。また、治療箇所と痛みの場所が一致していてもうまく改善できないのが交通事故のケガです。このことは、字間が経過して症状固定した後遺症ではなおさらです。

では、どうすれば楽になるのでしょうか?楽になる治療には、まず全身的に、立体的に診断する方法が必要です。そして診断後に必要な治療を適切におこなうことです。

むちうちの治療:ショックウェーブ

例えば、当院でおこなう交通事故、むちうち専門の治療には、ショックウェーブ療法という治療があります。

ショックウェーブは、日本語で衝撃波を意味します。衝撃波は、超音速飛行中の戦闘機や、隕石の落下、爆発事故、雷などで発生する圧力波で、大きいものだと窓ガラスを割ったり、建物を吹き飛ばすほどの高エネルギーに達します。これを生体に照射することで様々な治療効果があることがドイツの研究で発見されました。

現在では外科的手術をすることなく腎臓結石を体外から粉砕する技術に応用されています。当院では、衝撃波の中でもラジアル・ショックウェーブという安全性の高い低出力衝撃波を使って、筋・筋膜、腱の治療を施とで、なかなか取れない痛み、硬さを改善させます。

交通事故の被害に対して、加害者自身の加入している保険会社はケガの治療に対して対応する義務があります。

自動車損害賠償保証法の第16条の3
【支払基準】:
保険会社は保険金を支払うときは、死亡、後遺障害及び傷害の別に国土交通省及び内閣総理大臣が定める支払基準に従ってこれを支払わなければならない。

そのため、被害に遭われた患者さんは、痛みを取るために治療に専念する必要があり、当院の場合、

自動車損害賠償責任保険の保険金等及び自動車損害賠償責任共済の共済金等の支払基準
金融庁・国土交通省告示第1号

免許を有する柔道整復師、あんま・マッサージ・指圧師、はり師、きゅう師が行う施術費用は、必要かつ妥当な実費とする。

という条文に従って治療していきます。そのうえで、適切な治療をすることで患者さんは痛みのない元の生活に戻れる日が期待できます。

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院長
五十肩や手足のしびれなど、病院に行ってもなかなか良くならない、原因がわからない症状は、大田区北千束の保険メディカル整骨院、大岡山院までご相談ください。
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